伐木チャンピオンシップってなに?


日本伐木チャンピオンシップとは、林業技術及び安全作業意識の向上、林業の社会的地位向上林業関係者・NPO等の森づくりへの積極的な参加、新規林業就業者数の拡大等を目的として開催されているチェーンソーの競技大会です。

約40年前にヨーロッパで初めて大会が開催され、日本でも2014年より2年に1度、青森県にて日本伐木チャンピオンシップが開催されています。鳥取県においても2019年に西日本で初の全国規模の大会「第1回日本伐木チャンピオンシップin鳥取」を開催いたしました。第2回大会も2021年に開催し、今後も2年に1度の開催を予定しております。

伐倒競技  ~Tree Felling~

標柱にできるだけ接近するよう、選手は3分以内に木を伐倒します。競技点数は、伐倒時間、伐倒方向、受け口の深さ、角度、ツルの幅、追い口と受け口の高さの差を1㎜単位で採点されます。

 5種目の競技の中で最も配点が高く、安全作業を基本としながらもスピードと正確性が求められます。

☆最高点660点

接地丸太輪切り競技  ~Precision Bucking~

地面に接地している2本の丸太を上から垂直に30~80㎜の厚さを出します。丸太が接地面の表面とどこで接しているかわからないように、接地面の上には薄くおが屑で覆われています。チェンソーで接地面にキズを入れると、この競技は0点となります。

採点は、垂直の正確さとスピードで競われます。

★最高点:約250点

ソーチェン着脱競技 ~ Fitting Another Chain~

選手はソーチェンを外し、バーの上下を入れ替えて取り付け、別のソーチェンを装着します。0.1秒単位で測定し採点します。

次の2競技(丸太合せ輪切り競技と接地丸太輪切り競技)の間はチェンの調整ができないため、着脱のスピードだけでなく正確さも求められます。

なお、次の2競技でソーチェンやバーカバーが外れた場合は、この競技の得点は0点になります。

★最高点:約120点

丸太合せ輪切り競技  ~Bucking Combined Cuts~

選手は地面から7°に傾いた2本の丸太を垂直から上下に切り出し、30~80㎜の厚さに輪切りします。切り出す順番は下側から上側と決まっており、赤いラインの中で合わせなくてはなりません。上下の切断面の段差と縦横4方向の垂直さ、スピードで競われます。

★最高点:約200点

枝払い競技  ~Limbing~

6mの丸太にまっすぐ差し込まれた30本の枝を切り払います。枝払いの跡が5㎜以上残ったり、丸太に深さ5㎜以上または長さ35㎝以上の傷がつくと減点の対象となり、また、チェンソーのバーが立ち位置にある時に歩いた場合も減点となります。スピードと安全性、正確性が求められる競技です。

★最高点:約450~460点

(スピードと正確さが加算ポイント)